兼業主婦の基礎収入の決め方。

実際の収入額と「賃金センサス」

主婦として家事をこなしながら、パートやアルバイトなどで働いている「主婦」の方の休業損害を算出する場合は、実際の収入額と「賃金センサス」の女性の全年齢平均給与額の、どちらか高いほうの金額を基礎収入としてから、休業損害を算出することになります。

ただし、「どのような仕事をしているのか」という、実際のの状態がはっきりしている場合については、実際の状態に合わせる形で認定する場合もあります。

実際のの状態がはっきりしているという例としては、次のような事案があります。

交通事故の被害者は主婦業をこなしながらピアノ講師として週3回(いずれも半日)働き、毎月10万円の月収を得ていました。

この事案に関して裁判所では、家事に従事している分の基礎収入を賃金センサスに基づいて割り出すとともに、ピアノ講師として働いていた週3日を「1週間のうちの1.5日(半日×3日間)は、家事に従事している分の基礎収入から差し引く」という形で基礎収入を算出しました。

そして、その基礎収入にピアノ講師として得ていた収入をプラスしたところ、最終的には「平均賃金よりも基礎収入が多い」という結果になりました。

もし、として働いている仕事が高収入である場合は、以下に記載した計算式のように、収入に賃金センサスの女性平均給与を足したほうが良いかと思います。

【基礎収入】=(賃金センサスによる同年代主婦の平均賃金)×(主婦として家事に従事した日数から働いた日数を引いた数)+(働いた基礎収入)